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貿易保険について(ここでは概要のみ。詳しくはhttp://www.jmcti.org/hokeng/index.html

貿易保険の役割
輸出貨物に対し輸出前に輸出先の事情により、船積不能になったり、いったん船積みをしたが、相手先或いは相手国の事情により輸出貨物の代金が回収不能になった場合に、その損失を補填するもの。個別に輸出者等が輸出契約毎に直接申込みをして付保をする個別保険と、一定期間内に締結する全ての輸出等を包括保険で付保する事によって、包括的に付保するものがある。(個別保険は料率が高くなります。)
ここでは、鍛圧機械工業会メンバーが関係する鍛圧機械についての包括保険に的を絞って、概要を説明します。
また、次に包括保険に会員として参加する場合の保険料率と個別保険を申し込む場合の保険料比較をご参考に掲載します。

        

1)貿易一般保険包括保険(機械設備)の流れ

付保を希望する輸出者は組合員となり(利用者として登録要*)、2500万円以上の輸出契約に対しては全て保険申込みをする。組合員は機械設備の場合には日本機械輸出組合を通じて保険申込みをする。(いったん登録した場合は、輸出の都度の付保選択の自由は無くなり、全て申し込む事が条件となる。)

   組合員 → 日機輸 → 独立行政法人日本貿易保険 → 政府
   (被保険者)(保険申込)   (保険引受)     (再保険引受)

2)鍛圧機械工業会対象品目

貿易保険の対象品目は輸出関税品目番号のHS8462項とHS8463項全て。ほとんど全ての日本鍛圧機械工業会関連製品が対象となります。(
対象品目

全対象品目→
http://www.jmcti.org/hokeng/step/item.html
尚、HS8456.10(レーザー加工機)HS8456.90 (プラズマ加工機)は付保の対象外。

3)機械設備の包括保険の対象となる契約(最低金額)
1契約2500万円以上の輸出契約。(輸出相手先が子会社の場合代金回収リスクがない或いは親子会社間でその他の危険負担も含めてカバーできるということで、通常付保をする場合でも限定して付保しないことは可能。付保の場合は下記の非常危険のみの付保となる。)但し、決済まで2年以上の契約は個別審査となります。

4)付保率(保険事故による損失発生時の保険金最高限度額)
船積前→保険価額の80%
船積後→非常危険 原則保険価額の97.5%, 信用危険 同 90%が原則。
非常危険:為替取引の制限、禁止、輸入の制限、禁止、送金遅延等、経済制裁、戦争・革命テロ・内乱・暴動等、暴風・豪雨などの自然災害など。)
信用危険:輸出先の決済期限が1年以上の繰り延べ、あるいは破産、3月以上の債務履行遅滞、輸出先政府公共団体等の一方的契約廃棄など。)
尚、保険金受領後も代金回収の義務と報告義務は残る。

5)保険料の算出
輸出先の国の格付け、船積前の期間、船積後の期間により、保険料が異なり、その為使用する算出用係数が異なります。詳しくは日本機械輸出組合/独立行政法人日本貿易保険の下記アドレスへ。
保険料試算も可能です(WEB登録が必要です)。
http://nexi.go.jp/product/list.html
http://www.jmcti.org/hokeng/step/charge.html

6)輸出先の格付けと引受制限
輸出先相手の与信管理が付保には必要となります。相手先が既に登録されているかどうかは、日本貿易保険のWEBサービスにより検索、閲覧可能です。
http://nexi.go.jp/cover/
簡易通知型包括保険案内PDF

        

注:会員は別途、年会費が必要で、会費起算は4-3月ベース。



貿易一般保険包括保険(機械設備)の料率決定の仕組み

料率は上述の[1]+[2]+[3]+[4] で、輸出先の国による非常危険の国による料率の違い(国倍率)と船積前と船積後の信用危険への対応(代金決済までの期間による料率の違いにより決定されます。

例:包括保険に日本機械輸出組合の会員となって、付保する場合と個別保険を付保刷る場合(比較)
<前提条件>
貨物:プレス機械  価格CIF 100百万円、 (FOB価格 95百万円 ) 船積4ヶ月前受注
仕向先 (輸出先): 中国、 支払条件:D/A 120 days after sight (L/C以外として試算)
相手先のバイヤー: ABC Company  格付はEA(民間企業でAce格) 格付けが落ちると、L/C以外では信用危険の負担が不可となります。

[包括保険に付保する場合]
保険料試算 上記の条件を下記の貿易保険のURL内保険料試算のサイトで入力すると次のようになる。
[1]: \40,850
[2]: \150,000
[3]: \10,450
[4]: \152,000
合計:¥353,300 となります。

[料率に影響する諸条件]
輸出先の国、支払い条件、受注から船積迄の期間、船積から代金回収までの期間、バイヤー格付け、L/C利用の有無などの諸条件により複雑で異なる保険料率設定されているので、ご注意ください。

[個別保険に付保する場合]
上述の包括保険と同様に貿易保険のURL内の保険料試算のサイトで試算が可能です。
上述前提条件なら貿易保険(2年未満)個別/輸出契約等をクリックして試算。
合計:\1,396,050 となります。

自社での条件を下記URLで入力して試算されることをお勧めします(WEB登録が必要です)。
 http://nexi.go.jp

参考:日本鍛圧機械工業会対象品目の主要輸出国別輸入関税一覧

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